Securing Google Maps:人の流れを考慮した安全な移動経路の提案と検証

成田 惇,菅沼 弥生,関 聡明,緑川 耀一,西垣 正勝,吉井 英樹,大木 哲史
情報処理学会研究報告 コンピュータセキュリティ(CSEC)
[ Paper ]

Abstract

Google Maps などのナビゲーションアプリは年代・性別問わず多くの人に利用されている.これらのアプリケーションは目的地への最短経路を提示する一方で,その情報から経路上に危険な地域が存在するかどうかを知ることは困難である.特に観光客など周辺の地理に詳しくない人に関しては,見知らぬ地域での安全な移動ルートを知ることへの需要が高いと考えられる.そこで本研究では,地域特性やユーザ属性を考慮したより安全な経路を算出してユーザに提示することで,安心を求めるユーザの選択機会を広げることを目的とする.そのために,ユーザが移動経路上で犯罪に巻き込まれるリスクを被犯罪リスクと定義し,経路の安全性に影響を与える要因の調査・特定を行い,これを基に公開されている犯罪件数情報やリアルタイムな人流データを用いて被犯罪リスクが低く,かつユーザにとって著しく長い経路が提示されることを防止するための制約を満たした経路を特定するアルゴリズムの検討を行う.検証実験として,提案したアルゴリズムが出力する経路と Google Maps が提示する経路の被犯罪リスクと経路長を比較することで,提案手法がより安全かつ十分に実用的な経路を提示可能であることを示す.

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