Proof of Human-work実現に向けたCAPTCHAの検討

寺田 崇倫,西垣 正勝,大木 哲史
第81回情報処理学会全国大会, pp.(3)489-490, 2019年3月.
学生奨励賞

Abstract

ブロックチェーン技術における Proof of Work(以下,PoW)は,ある参加者が取引データの追加権利を賭けて複雑な計算問題を解き,解答を他の参加者が検証する仕組みで,ブロックチェーンにおける情報の不可逆性と真正性を担保する.一方で,情報社会においては,人の行為そのものを証明するべき場面が多く存在する.そのような領域に対してもブロックチェーン技術の適用範囲を広げるために,近年ではProof of Human Work(以下,PoH)というコンセプトが提案され,その実現に期待が集まっている.本研究では,PoHを用いた合意形成手法の実現要件を整理するとともに,その一要件である機械学習による解読に耐性を持つ,CAPTCHAを提案することを目的とする.

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