研究室への参加・配属を希望する皆様へ

何の研究をしているところですか?

本研究室では,情報理論,暗号理論,ソフトウェア工学といった分野に加え,コンピュータビジョン等の画像処理・パターン認識技術,ディープラーニング等の機械学習手法についての探求を通じて,情報社会における本人性,監視社会とプライバシー,ポストシンギュラリティといった情報社会におけるセキュリティ技術と人との間で発生する課題へアプローチします.また,これらの課題への取り組みを通じて,情報システムに新たな価値を与えることを目指し,それを具現化するべく活動を行なっています.

本研究室は2017年4月に立ち上がったばかりの研究室です.大木の過去の研究成果はPublicationsのページに掲載しておりますが,研究室で扱う内容はその関連研究に限りません.現在の研究内容や具体的なプロジェクトについてはオープンラボ等にいらっしゃって直接聞いて頂くことをおすすめします.

年間スケジュール

3年生後期には定期的なゼミを通して論文調査やプログラミング能力等研究に必要な基礎的能力を高めてもらうことを目標にしています.4年生以降は,10月のCSS(Computer Security Symposium),1月のSCIS(Symposium on Cryptography and Information Security)といった国内研究会,また国際学会等,自らで目標を設定し,その目標の達成を目指してもらいます.また,研究室内では自分のプロジェクト以外に,複数のプロジェクトに同時に関って頂くことになります.このことで,自らの研究領域以外にも視野を広げ,自分がやりたい研究の方向性を見つけていって欲しいと思っています.なお,負荷は大きくなりますが,希望によっては3年生から本格的な研究に取り組むことも可能ですのでご相談ください.

どういう人に向いている?

セキュリティに興味がある人で,目標に向けて頑張る意欲がある人であれば誰でも歓迎です.情報セキュリティは多岐に渡る基盤技術の上に成り立つ技術です.上で挙げた技術だけでなく,認知心理やインターフェースデザイン,ハードウェア,オペレーティングシステム等様々な知見を使うことがあるでしょう.現時点の知識は重要でなく,好奇心を持って,目標達成に必要な知識や技術をどんどん学んでいく姿勢が重要だと思っています.また研究室では目標に向けた継続的なアウトプットを推奨しています.アウトプットの方法は国内学会での発表だけでなく,難関国際学会での発表を目指す,セキュリティ関連コンテストでの入賞を目指すなど様々な方向性があります.難しい目標へのチャレンジは大歓迎です.また,外部資金(METI, NICTや複数の国内企業との共同研究資金)を頂いての研究も行なっております.目標を持ってモチベーションを高く保てる人であれば研究室を超えて活躍の場を広げていく機会を得ることができるでしょう.

研究室の運営について

研究室生活

コアタイム等はありません.来たい時間に来て帰りたい時間に帰って大丈夫です.土日祝日は休みですし,夏季・冬季・春季の休業期間中には全体でのゼミは行いません(いずれも来るなとは言いませんので勝手に来てる人もいますし,教員と個別やグループ毎に打ち合わせをしている人もいます).時間的な拘束が厳しいという心配はしなくてよいと思いますが,1つだけ教員と学生との約束として,定期的に(たとえば毎週開催されるゼミで)成果を積み重ね,報告することをお願いしています.自らの裁量で研究を進める際に,教員と学生お互いが不安にならないための約束だと思っておいてください.

研究環境

学生部屋が2部屋あります.B3は基本的にはフリーアドレス,B4以上は全メンバーに個別の机が与えられます.PC等の機材,書籍,ソフトウェアについては必要に応じて研究室の予算で購入することができます.

研究室メンバ(2020年7月現在)

修士2年生:3名
修士1年生:3名
学部4年生:4名
詳しくは People のページをご参照ください

よくある質問

ゼミは週何回?

全員が集まるゼミが週1回開催されます.また,学生同士でのゼミが週1回程度開催されています.これ以外に,大木との個別打ち合わせも研究の進捗に応じて不定期に行なっています.個別打ち合わせは成果報告ではなく議論の場として考えていますので,研究テーマの設定等,成果が出ずに悩んでいる時に必要に応じて開催される事が多いです.

アルバイト / インターンをしたいのですが?

卒業や修了に影響を与えるほどでない限りはOKです.長期のインターンに行く場合は(=卒業・修了に影響を与えるかもしれないと思われる場合には)事前に相談してください.大学院生に進学した際にはTAやRA等,大学にいながら研究室内でアルバイトをすることも可能です.また,企業インターンを大木から紹介することもできます.

研究室配属の方法は?

情報学部情報科学科の配属方法に準じます.ご検討にあたってはオープンラボに参加して頂くことをお勧めします. 研究室の見学や個別の相談は,3年生に限らず随時受け付けています.希望される方は secretary@sec.inf.shizuoka.ac.jp(大木)まで,もしくは本ウェブサイトのチャットツールでご連絡ください.