APSIPA ASC 2024でM2岡野さんが発表しました
12/3から12/6にかけて開催されたAPSIPA ASC 2024にて、大木研究室の岡野真空さん(M2)が「Enhancing Remote Adversarial Patch Attacks on Face Detectors with Tiling and Scaling」というタイトルで研究発表を行いました.
本論文では、顔検出器を標的とするリモート敵対的パッチ(RAP)の攻撃可能性について議論しています。顔検出器を標的とするRAPは、一般的な物体検出器を対象とする場合と比べて、(1) 検出対象がさまざまなスケールを持つため、特に小さい顔では畳み込みによる特徴の抽出量が少なく、推論結果への影響範囲が制限されること。(2) 二値分類問題であるため、クラス間の特徴の差が大きく、推論結果を別のクラスへ誘導する攻撃が困難、といった課題が存在します。
本論文では、これらの課題に対処するため、新たなパッチ配置手法と損失関数を提案し、実験により提案手法によるパッチが、一般的な物体検出器を標的とするものと比較して、顔検出器に対してより高い検出妨害効果があることを示しています。